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ダニ媒介感染症に注意しましょう

ここ最近,静岡県で日本紅斑熱の報告が続いています.

ダニ媒介感染症と呼ばれる病気の一つで,ダニに咬まれることで,ダニが持っている病原微生物が人に移行して,感染症が起こります.

日本ではツツガムシ病と日本紅斑熱が有名ですが,野兎病やライム病といったものもありますし,最近は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)もニュースで聞いたことがあるかもしれません.


国立感染症研究所のHPには,日本紅斑熱は夏場に多いことが報告されています.

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最近は日本からの論文で,日本紅斑熱の分布地域の特徴として,

  • 気温が低い地域では少ない

  • 日射量の多い地域で多い

  • 標高が高い,あるいは低い地域で少ない(中等度を基準)

  • 降水量が多い,あるいは少ない地域で多い(中等度を基準)

  • 森林地域で多い

が挙げられていました.日本紅斑熱が特別静岡で多いというわけではありませんが,林や森に入るときには注意が必要です.


どんなことに注意しましょうか?

忽那先生がYahooに書かれた記事がとてもまとまっていると思います.ダニの写真もありますので,そういうのが苦手な方はさっと下の方にスクロールして「ライム病に罹らないためには」というところで

  • 服装:基本的には肌が露出しないようにしましょう(暑いですけども)

  • 虫よけ剤:肌が露出してしまう部分用.DEETという成分の濃度によって効果時間が変わりますので,必要に応じてスプレーし直してください

が明記されていますので確認をしておきましょう.


ダニに咬まれたらどうしたらいいでしょうか?

中途半端にダニを引き剥がそうとすると,噛みついている頭が皮膚に残ってしまいます.

Tick Removerという装置を使って取り除くことができます(YouTube).

もし自信がなければ医療機関を受診してください.早くダニを除去できれば,その分ダニ媒介感染症のリスクは少なくなりますよ.


ダニに咬まれたとしても全例でダニ媒介感染症が起こるわけではありませんので,よほどダニ媒介感染症が頻発している地域でなければ,予防的に抗菌薬を用いることはありません.ただし,ダニに咬まれて3週間以内に皮疹・発熱がみられる場合は必ず医療機関を受診するようにしてください.

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