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フレイルやサルコペニアという言葉

みなさんは,フレイルという言葉を聞いたことがありますか?

元々は,frailty(虚弱)という意味の英語から作られた和製英語です.詳しくはこちらのHPなどを参照していただくとよいのですが,簡単に言うと

「ちょっとしたストレス(病気)に対応する力がなくなって,病気を自力で改善することが難しい状態」

ということで,簡単に入院となってしまったり,場合によっては重症になりやすいとされています.フレイルの先には絶対に行かないように,今からそうならないように気をつけてもらいたいです.

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これは内臓的な問題も大切なのですが,どちらかというと筋肉量やバランスなど日常生活に関係する要素が重要視されています.

特に筋肉の部分に着目されて,筋肉量が落ちている人を「サルコペニア」という表現を使います.筋肉が少なくて転倒しやすくなったり,他の人の介助が必要になって日常生活が制限されていってしまう状態です


これらを予防するためには,こちらの文献では

  1. 定期的な運動

  2. 蛋白質摂取

が必要とされています.


今月は慢性腎臓病について,ハッピーヘルス倶楽部でお話しをさせていただいておりますが,その中で蛋白質制限という治療方法があります.蛋白質が多いと腎臓に負担がかかるので,蛋白質を制限しましょう,という治療になります.

蛋白質を減らしすぎると筋肉が減ってしまうことがあるので,こういったフレイル・サルコペニアの方にはあまり推奨されません.


じゃあ,腎臓が悪いフレイルの方は,どっちを選ぶのかというと,『状況』によるのですが極論は「腎臓は透析がある」ので腎臓よりもフレイルになることの方が問題視されます.

高齢者医療は一つの病気だけと闘うわけではなく,複数の病気を総合的に判断してバランスよく選択をしていく必要があるわけです.難しい〜.

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