人工知能と医療
- happyhealthlab
- 8月3日
- 読了時間: 2分
みなさんは人工知能が用いられている製品を使ったことがありますか.
最近は,
自動車
洗濯機
エアコン
アプリ(携帯電話,パソコン)
携帯電話
などにも人工知能は使われていて,実は普段の生活の中で多くの方が接していると思います(参考HP).
医療の世界でも,人工知能が入ってきて様々な状況が変わっています.
実は,当初はいくつかの科は人工知能に取って代わられるのではないか?!という触れ込みがあって,これはどの業種でも同じ話だったのではないでしょうか(参考HP).
実際,多くの業種で人工知能の導入が遅れていることもあって,まだまだ以前に言われていたほどは人工知能に取って代わられていない気がしますし,医療の世界でも同様です.
一方,医師や医療者側には今のところ大きな恩恵はありませんが,患者側には色々と変化が出ています.
特に「微調節を行う必要がある」種類で効果があるようで,糖尿病患者さんのインスリンの流量を自動で決めてくれるシステムは,今後本格的にインスリンを使用している糖尿病患者さんに広まっていくと思われます.
以下にお示しした図(N Engl J Med 2023;389:2076.)は入院患者さんの血糖値の図ですが,青点や赤点が血糖値になります.AIDの部分で人工知能を使って調節した部分で,MDIの部分は患者あるいは医療者が対応を行った部分です.

こちらを見て,AIDの期間の方がMDIの期間よりも血糖値が低めでまとまっているのが分かるでしょうか.これは入院での評価ですので医療者がインスリン量の調節を行いますが,外来では患者さんが必要に応じて判断する必要があります.これ難しいですよね.
それを人工知能が「専門医レベル」の判断をしてくれるなら,とても楽ですよね.
だからといって,メチャクチャな食事・運動をしてもいいというわけではありませんが,インスリンを調節するというめんどくさい作業から解放されるのは,患者さんにとってはとても意義のあることかと思います.
すでに医療情報を手に入れるために,ChatGPTを利用した人もいるかもしれません.
それは患者さんも同様です.こちらの論文には,
「必ずしも真実だけが表示されるわけではないので,注意を必要とする」
とありますね.
医療者も患者も人工知能をどう活用していくべきか,というところをもっと深く考えていかないと,なかなか恩恵を得られないかもしれません.逆に,うまく使えばとても強力なサポートツールになると思います.続きは,ハッピーヘルス倶楽部でお話ししていきましょう.


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