認知症の検査,教えます
- happyhealthlab
- 5月20日
- 読了時間: 2分
日本は世界的にも高齢化が進んでいる国の一つで,同時に認知症
認知症と診断するためには,日常生活で問題となる「認知機能障害」が存在することが重要ですので,日常生活でどういう問題が起きているのかということを聞き出すことが最初です.ですので,生活の状況が分かる方が一緒に受診していただくことが大切です.
その上で
客観的に認知機能障害があるのか
治療できる認知症がないか
を医療機関では検索していくことになります.
客観的な認知機能障害を評価するツールとして,
改訂 長谷川式簡易知能評価(HDS-R)
Mini-Mental State Examination (MMSE) 検査
が有名ですが,他にも色々とあります.

こちらにお示ししたように,それぞれの検査方法の違いは,どういう項目を評価しているかの違いということになります.
内容を詳しく書きすぎると,そこだけ覚えてしまって点数が良くなってしまいますのでここでは書きませんが,一緒に受診していただく方に注意していただきたいことがあります.
HDS-RやMMSEなど,患者さんに問診形式で質問をしていくのですが,ときどき一緒に質問に答えたくなるお連れの方がいます.なかなか回答できない患者本人に代わって答えてしまうと,検査(評価)がうまくできなくなってしまいますので,回答ができない本人にモヤモヤするとは思いますが,そこはぐっとこらえていただきたく思います.
特にアルツハイマー病の方は「回答できないことを取り繕う」ことも一つの特徴だったりして,そういうやりとりも含めて医療者は評価していますので,後ろで見守っていただけますと幸いです.間違っても良い点数をとるために家で練習などはせずに受診してください.
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