認知症患者との付き合い方
- happyhealthlab
- 6月12日
- 読了時間: 3分
先月はハッピーヘルス倶楽部で認知症を扱いましたが,毎日一緒にいる家族は大変である一方で,とても大切な役割を持っています.
どうしても私たちが思った通りにならないことが多いので,イライラしてしまいますが,それを本人にぶつけても良いことにはなりません.大前提として「『認知症』という病気をもった患者と接している」という理解を持ちましょう.
例えば,片足を事故で失った人(患者)に,「どうして両足で立てないのか?」とイライラすることはないはずです.
どこかで「認知症である」ことを忘れてしまってはいないでしょうか.
少なくとも悪意をもってわざと困らせようとしているわけではないわけですから,どうしたらみんなが不幸せにならないか,ということを考えて行動するのがよいと思います.
さて,本題に戻って,認知症患者とどう接するかですが,こちらの資料から抜粋してみました.

誰でもそうですが,自らの尊厳を傷つけられ(否定され)存外に扱われたら嫌な気持ちになりますよね.お互いうまくコミュニケーションが取れないことで,そういうことが起きていることが分からない場合もあると思います.
こちらのHPからも引用してみます.
入浴・着替え・食事など、毎日決まった時間に行うルーチンを保つようにしましょう。
本人がやるべきことや予定、イベントをノートやカレンダーに書き留めるのを手伝いましょう。
本人が楽しめる活動を毎日同じ時間に計画して行いましょう。
定期的に薬を飲む必要がある場合は、服薬を助ける仕組みやリマインダーを活用しましょう。
着替えや入浴の際には、本人ができる限り自分でできるように配慮しましょう。
ゴム製のウエストバンドや面ファスナー、大きなファスナー付きなど、ゆったりとして着やすい衣服を選びましょう(靴ひも・ボタン・バックルは避けます)。
しっかりしたシャワーチェアを使うことで、不安定な方の支えになり、転倒の予防にもつながります。これは薬局や医療用品店で購入できます。
優しく、敬意を持って対応しましょう。入浴や着替えのサポートをするときは、これから何をするかを一つ一つ丁寧に説明しましょう。
毎回同じ場所で食事を提供し、十分な時間をかけて食べられるようにしましょう。
まとめると以下になるかと思います.
認知症患者を混乱させないこと:決めてあることをちゃんと実施,予定外のことはなるべく減らす
サポートは最小限にして,本人ができることを可能な限り行ってもらう(自立していることを認識してもらう)
転倒や病気を新しく作らない工夫
ただし,自分一人で抱え込むことは絶対に避けてください.介護者が倒れたら認知症患者が倒れることになりますので,自らの健康は最低限ということを忘れないでください.
コメント