認知行動療法とは
- happyhealthlab
- 2月23日
- 読了時間: 2分
みなさんは心理療法というのを聞いたことがあるでしょうか?
心理士の元で実施されるカウンセリングとは,心理療法とは違うもののようです.
専門家ではないので,詳しい説明は国立精神・神経医療研究センターのHPを参考にしていただくとよいのですが,私たちが外部の出来事(ストレス)にさらされるときに
「出来事を認知して,認知したことに対して感情が発生し,その感情に対して体の反応が起きて,最終的な振る舞いを行う」
というステップがあるようです.
私たちが心理的な問題を抱える際には,このステップのどこかがうまくいっていない可能性があると考えられています.
例えば,「ちらっと視線を投げかけられた」だけなのに「嫌うような目つきでじーっと見られた」と認知してしまうことがあります.これは,『被害妄想』という言葉で説明されたりしますが,ある意味「認知がずれている」という表現にもなります.

つまり,同じものを見ていても,人によって認知されていることが違うわけです.
正しくても間違っていても,認知してしまったことから発生する感情は止めようがありません.健常者だって「嫌なことが真に発生したら」嫌な感情になりますが,それは正常な反応で,「本当は嫌なことじゃないはずなのに嫌なものと間違って認知してしまう」ことが問題なわけです.
ある感情が沸き起これば,それに対して体が反応するのも先ほどと同じ理由で避けようがありません.当然です.
では行動はどうでしょうか?最後行う行動は,多くが「考えた結果」選択するものです.熱いものを触ってとっさに手を引くという反射的な行動は変えられませんが,頭の中で思考した結果としての行動は変更可能です.この「認知」の部分と「行動」の部分にアプローチするのが認知行動療法と呼ばれているものです.
出来事を『適切に』認知し,万が一不適切に認知してしまったことでも最終的に行動をコントロールしてストレスにならないように工夫できるように練習する方法が認知行動療法と考えてよいかと思います.
コメント