モチベーションがない中で進むべき?(禁煙編)
- happyhealthlab
- 2024年4月23日
- 読了時間: 3分
前回,自分に合ったモチベーションの保ち方があるということを書かせていただきました.
モチベーションがあることで,何かを実行するときにより大きな結果をもたらすことが分かっています.では逆にモチベーションが無い中で,何かを変えようと行動することはいいことでしょうか?
禁煙について考えてみましょう.
多くの喫煙者の方は,周囲の人から「止めた方がいいよ」と言われて,「やめようかな」と思いますよね.でも,数日タバコ止めてみても,すぐにまた吸ってしまう方がいます.
これは「意思が弱いから」でしょうか?
モチベーションの観点から考えてみましょう.
行動を変えようとしたときに,
食欲型
嫌悪感型
が重要でしたね.食欲型の人は「禁煙することが楽し〜」と思える人,嫌悪感型の人は「タバコを吸うことでの害を避けたい」と思える人です.
ずっとタバコを吸っていた人が「禁煙すること楽し〜」とはならないですよね.となると,嫌悪感型のモチベーションをうまく刺激できるかが重要です.
では,モチベーションがない中で「我慢をして」禁煙をするとどうなると思いますか?
こちらの本(ちなみにマンガじゃなくて文庫本もあります)

によると,
我慢をすると,新しいストレスが発生する
そこで禁煙に失敗すると,「自分は意思が弱い」と思い込んでしまう
という弊害が生じます.意思が弱いから失敗したのではなく,単純に「やり方が自分にあってなかっただけ」なのですが,自分自身を否定してしまい次禁煙をトライしようとは思わなくなりますよね.ちなみに「一本ぐらい良いじゃん」という甘い誘いをしてくる人たちは,単純に「悪いことをしているのが自分だけは嫌だから,仲間がほしい人たち」ですので,無視してください.
先ほどの本ではどのように書かれているかというと,「タバコ(ニコチン)がいかに悪いものであるのかを理解することが重要」と書かれています.我慢するのではなくて,自分にとって害をもたらすモノとちゃんと認識することが大切なわけです.お金をわざわざ払って害しか無いものを購入し続けることが,いかにバカバカしいことかを理解しましょう.
これが元気に健康な状態で日々を過ごしたいと思うことに対する,「嫌悪感型」のモチベーションに繋がるわけです.
我慢ではなく,合理的に自分にとって不利益しかもたらさないタバコをやめようと思えます.こうやって止めた人は吸うメリットがないわけですから,再度喫煙する可能性はかなり低いです.
では,モチベーションが無い状態ではどうするべきでしょうか?
答えは「禁煙しないでください」と書かれています.ちょっと驚きですよね.
嫌悪感型のモチベーションをうまく活用するためには,
理想的な状況を達成したい(達成すべき)と強くイメージできる
準備を入念に行える
実行できる
の段階が必要です.簡単ではない分,実施できれば効果は期待できます.
禁煙することよりも,より重要なものがあるならそれを優先してください.本当に仕事が忙しくて運動ができないなら仕事を優先すべきです.きちんとモチベーションが湧いて,何かを達成しなければ!と思えるようになったときがチャンスです.
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