膠原病患者さんの食事
- happyhealthlab
- 1月1日
- 読了時間: 4分
明けましておめでとうございます.
といっても,特別お正月に関連した話題ではなく,「自分たち(患者さん)の症状をよくするために,自分たちでできることが実はあります」というお話しです.
よく本や講演会で「医者に頼ってはいけない!」とか大々的に掲げているものを目にしますが,理想的には
病気にならないように予防する
それでも病気になってしまったら,個人でできることをする
それでも良くならなければ,医療機関で必要な対応をする
となっていて,広く「個人レベルでできることはある」という意味では正しいですが,どうにもならないレベルになったら,きちんと医療機関で対応をすべきじゃないかなと思います.
本日は,SERLAという膠原病患者さんのために活動しているNPOで,取り上げてくれていた食事や運動などの「自己治療(セルフマネージメント)」についてまとめてみます.
もしご興味がある方は,様々なセミナーの中で一般の方に分かりやすくお話ししてくれていますので,ぜひ登録してみてください.
セルフマネージメントは膠原病の世界だけでなく,どの領域においても大切です.
自分にとって良いことや悪いことが分かっていれば,体調が悪くなったときに自己で修正することができるわけです.関節が痛む患者さんや膠原病患者さん全般においても普段の生活におけるセルフマネージメントが大切であると論文になっています.
では具体的にどういうことについて知っておくべきかというと,アメリカリウマチ学会では
ストレスに対する対応:病気になったことも含めて,外部や内部から沸き起こるストレスに対して上手に対応する(瞑想や自己内省,ジャーナリングなど)
薬を忘れずに使用(内服・注射など)すること
生活習慣の改善
医療チームと良好なコミュニケーションをとること:分からないことや確認すべきことを聞ける環境
家族や友人などに必要に応じてサポートを依頼すること
と述べています.みなさんはうまくできていますでしょうか?一人で抱え込んでいたりしていませんか?医学的なことは医療者で対応できますが,家庭や職場でのことは難しいです.そういうときに家族や友人の助けが必要になることがあります.
今回のセミナーでは,主に生活習慣の部分を取り上げてくれていました.
みなさんもご存知かもしれませんが,腸の中にはとても多くの腸内細菌がいます.これも人の体を構成する要素で,これらがうまく働けないと人の体も不調を起こすことが最近特に取り上げられています.

その不調の中には『免疫の不調』もあって,膠原病や自己免疫性疾患が起こることと関連しているとも考えられています(引用文献).
これら腸の中にいる腸内細菌は,人が食べた食物から栄養をもらって物質を作り出します.
短鎖脂肪酸
中鎖脂肪酸
二次胆汁酸
などは免疫が不適切に活動することを抑える役割があるとされています(引用文献)し,心の安定などにも腸内細菌が関わっている可能性も指摘されているようです.
あくまでセルフマネージメントの範疇で,この短鎖脂肪酸を増やして炎症を抑えるためにはどうしたらいいのか?というと,
食物繊維を食べる:短鎖脂肪酸を作ってくれる腸内細菌のエサになる
高脂肪食を避ける
ことが大切で,加えて赤身肉は動脈硬化のリスクになるようですので,必要以上には摂取しない方が良いということになります.
また,食材自体に抗炎症作用があると考えられているものとして,こちらのHPを参考にしていただくとよいかと思います.
青魚
しょうが・ウコン(ターメリック)
ポリフェノール
もちろん,本当に関節に炎症がひどいときに,食事だけですべてが解決するわけではありませんので,あくまで患者さんが「なにかできることはありますか?」という範囲でのお話しと思ってください.本当に炎症がひどいときには,もちろん薬物的な治療もあわせて必要になります.


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