モチベーションない中でどう進むか? 脂質異常症編
- happyhealthlab
- 2024年4月26日
- 読了時間: 2分
生活習慣の改善は様々な病気に対して有効です.
例えば糖尿病だと,10年ほど経過すると死亡率が下がってくるという報告がありますが,

一方で習慣化されるまでは辛い時間かもしれません.
前回までのお話の中で,モチベーションがあるとうまく乗り切れますし,継続できるのですが,モチベーションがない場合もあります(モチベーションがないことを責めることはありません).
でも,将来のリスクを考えると,血糖値を下げたり,コレステロール値を下げたりしないといけないなとは思いますよね.
個人的には,そういう方は薬物療法を選択してください.
理想は生活習慣の改善で,それで医療費も安くなるかとは思いますが,それだけに固執してうまく改善がないと結果として悪いことになるかもしれません.
そういう場合は,自分のリスクを計算してみてください.こちらは英語のサイトになりますが,もし自分の健康診断などの結果があれば入力してみてください.

海外と日本とでは多少違いがあるとは思いますが,このリスクに応じて対応の仕方に推奨があるようです.
<5%:生活習慣の改善
5-7.5%:生活習慣の改善±薬物治療(スタチン)
7.5-20%:生活習慣の改善+スタチン(中等度)
>20%:生活習慣の改善+スタチン(高度)
ただし,日本ではコレステロールが高くないと,コレステロールを下げる薬(スタチン)は使用できませんので注意してください.
「薬を一度始めたらやめられませんよね?」という質問を時々いただきますが,結局は上記リスクが減ればよいと思います.最初は生活習慣がうまく改善できなくても,薬を使っていたら色々改善されて,「禁煙・血圧低下・糖尿病もなくなった」となればリスクは減りますので,そういう場合は薬を中止できるかもしれません.
生活習慣を改善できない方は,薬を使っていても改善されませんので,リスクがそもそも減らないので薬が中止できないだけであって,リスクが減れば一度薬を止めてみてもよいと思います.でも,休薬してリスクが上がれば(コレステロール値は上がると思います),再開するようにしましょう.何度も書きますが,薬を飲んでいても有害事象なく健康でいられるなら,それでよいのではないでしょうか.


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